各種検査

当院では、さまざまな検査機器を用いて迅速で正確な診断を行えるよう努力しております。
患者様の症状や病態に応じて、X線デジタル単純撮影・造影透視検査装置、内視鏡検査装置(胃カメラ、大腸カメラ)、マルチスライスCT、超音波検査装置、検体検査、心電図計、呼吸機能検査装置などで院内検査を行っております。
人間ドッグや検診では、さらに視力検査器、聴力検査器を用いて万全を期しております。
在宅医療・往診では、ポータブルX線単純撮影装置、ポータブル心電図計などにより自宅にいながら検査を行うことができます。

感染防御機器

簡易リハビリ機器

東芝製 80列マルチスライスCT Aquilion PRIME Focus Edition

従来型に比べ 高速撮影・高画質・低被ばく
従来の人間ドック検診だけでは癌の早期発見に対して充分ではありません。
そこで当院では更なる診断性能と検査効率を上げるため、最新医療機器の導入により、的確な画像診断・早期治療に貢献して参ります。2016年5月に、東芝製 80列マルチスライスCT装置Aquilium PRIME Focus Edition での検査を利用して、0.5mm以上の腫瘍を指摘していきます。


この装置の特徴
高速撮影&高解像度:0.5㎜×80列(160スライス)検出器と0.35秒回転のヘリカルスキャンにより、広範囲を高速かつ高分解能で撮影。一度の息止めで広範囲を精密に撮影でき、検査時間が飛躍的に短縮されました。
●被ばく低減&高画質:最新の被ばく低減技術や金属アーチファクト低減技術を標準搭載。高画質はそのままに、最大約75%の被ばく低減。金属アーチファクトも大幅に低減が可能です。
●高速ワークフロー:780mmワイドボアによる容易なポジションセッティング、高速撮影、撮影直後から画像を確認でき、並行処理による超高速画像再構成などが、ワークフロー全体を高速化します。患者様とのインフォームドコンセントに役立つよりわかりやすい画像の提供が可能となりました。
●コロンビューイングソフトウェア:大腸がん診断の際に、病変の有無や浸潤度合いを観察します。仮想内視鏡などで観察が可能です。


X線検査

X線検査は、様々な病気を診断する上で最も基本的な検査です。
●胸部レントゲン
肺の病気(肺ガンや肺結核、肺気腫など)、心不全などがわかります。
●腹部レントゲン
お腹の便やガスの状態、腸の状態、背骨の状態、胆石、腎結石などがわかります。
●首のレントゲン
首の骨(頚椎)の変形がわかります。
●胃透視
バリウムを飲んでレントゲンで胃の中を調べます。胃ポリープ、胃・十二指腸かいよう、胃ガンなど病変をみつけます。
●注腸
バリウムを使った腸の検査で、ポリープや大腸がんなどをみつけます。
画像診断は、元佐賀医科大学放射線科助教の加藤先生に遠隔画像診断を行っていただき、精度の高い診断が得られる体制となっております。

  1. 画像診断(CT検査、X線検査)
    画像データ(Dicom形式)を通信回線でネットメディカルセンター(九電工にて運営されています。)へ送ります。
  2. 放射線科専門医による読影
    送られた画像データを放射線科専門医が的確に読影します。
    過去のデータがある場合は過去画像と比較しながら入念に読影を行います。
  3. 読影レポート作成
  4. 迅速かつ正確な診断結果
    読影レポートは翌営業日には確実にお届けします。
    緊急の場合は1時間以内に放射線科専門医の読影が可能です。

内視鏡検査

●上部消化管内視鏡検査(NBI付)
一般に「胃カメラ」と呼ばれているのが、上部消化管内視鏡検査です。
胃だけを観察するのではなく、食道・胃・十二指腸の内側(粘膜面)を観察する検査です。 この検査の目的は、食道・胃・十二指腸に生じる病変(ポリープ・粘膜下腫瘍・潰瘍・炎症・がんなど)の有無やその程度を診断することにあります。 内視鏡(胃カメラ)を用いて検査を行います。当院では細いカメラも用意しております。経口(太さ9mm)・経鼻(太さ5mm)どちらでもできます。
●下部消化管内視鏡検査(NBI付)
下部消化管内視鏡検査は、一般に「大腸カメラ」とも呼ばれています。
肛門からカメラを挿入して、直腸・S状結腸・下行結腸・横行結腸・上行結腸・肓腸の観察をします。炎症性疾患および腫瘍性疾患(ポリープ・がんなど)を診断・治療することを目的としています。 検査の方法は、大腸カメラを肛門から挿入して、大腸全体の内部を観察します。検査時間は標準的には15~20分です。但し、腸管の状態(例えば、S状結腸が極めて長いとか、以前に開腹手術を受けていて癒着がある等)や、組織を採取したり、ポリープを切除したりする場合には、もう少し時間が必要になります。
※NBIとは
従来の内視鏡は先端にカメラや光源のついたスコープ(細い管)を体内に挿入し、体の内側から胃や大腸などを撮影し、外部のモニターに映しだす医療機器です。それに対して新型内視鏡、NBIは、光源(照明装置)の先端に、青い光だけを通すフィルターをとりつけ、患部に波長の短い青い光があたるようにして観察するものです。癌ができると、栄養を運ぶため非常に細い血管ができることから、癌細胞の周りには正常細胞には見られない不整形な模様ができます。NBIでは、狭帯域に絞って調べるため、この模様の部分が強調され、正常細胞との見分けがつきやすく発見出来る確率が高い優れものなのです。50年以上の飲酒歴と喫煙暦が2大危険因子とされている食道癌、口腔・咽頭癌は拡大内視鏡で上皮乳頭内毛細血管ループ(IPCL)の形態変化とNBIで茶褐色域とその境界を見ることにより超微小癌も発見が可能となりました。


エコー検査

エコー検査は、体に無害な超音波を利用して、体の内部を写し出します。
検査の部位は、頚部(頚動脈、甲状腺)から心臓、腹部(肝臓、胆嚢、腎臓、すい臓、脾臓)、子宮、卵巣、膀胱、前立腺など全身にわたります。
検査は、痛みもなく、10~20分程度で終了します。


検体検査

尿検査
尿検査は、最も基本的な検査です。腎臓病、高血圧、糖尿病、膀胱炎などの病気で、重要な情報を提供してくれます。
血液検査
尿検査と同様に、基本的な検査のひとつで病気の様々な情報を提供してくれます。コレステロール、中性脂肪、糖尿病、肝臓病、腎臓病など。お薬の副作用のチェックにも利用します。
院内で血液検査・尿検査を行っています。


迅速検体検査

富士ドライケムIMMUNO AG1(FUJIFILM社製)
インフルエンザウイルス(A型及びB型)、アデノウイルス、RSウイルス、溶連菌の検査を行います。
従来の検査方法では、ウイルスに目印となる金コロイドを結合させ判定を行います。FUJIFILMは、その目印に銀を吸着させて、さらに大きくする高感度検出技術を開発しました。直径約50nmの金コロイドのまわりに銀が増え、数十秒で直径約100倍に膨れあがります。目印が大きくなり、ウイルスが微量でも発見しやすくなり、従来のインフルエンザ検査キットでは発熱から24-48時間経過しないと診断が困難でしたが、初期症状(37.5度以上の発熱)からわずか4-5時間でもインフルエンザの診断が可能になりました。


骨密度検査

骨粗しょう症は、骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。日本では、約1,000万人の患者さんがいるといわれており、高齢者人口の増加に伴ってその数は増える傾向にあります。骨粗しょう症の検査は、骨がもろくなっていないか、骨の密度を測定します。腕を使った検査で、痛みはありません。
骨の構造から見ると、皮質骨よりも海綿骨で骨の量の減少が明らかです。海綿骨の量が減ると、複雑にからみあったジャングルジムのような網目構造がくずれて、あちこちでジャングルジムの「棒」(骨梁:こつりょうといいます)がなくなっていくので、骨が弱くなるのです。


心電図検査

心臓の筋肉が全身に血液を循環させるために拡張と収縮を繰り返す時、微弱な活動電流が発生します。 その変化を波形として記録し、波形の乱れから病気の兆候を読み取ろうとするのが、心電図検査です。
心臓疾患の発見には大切な検査で、検査時間も3~5分程度です。


ホルター心電図

小さな心電計をつけて、24時間の心電図を記録します。動悸や不整脈の原因や重症度の判定に用います。一部の狭心症の方も診断できます。

呼吸器機能検査

マウスピースをくわえ、大きく息を吸い込んでから、息を吐ききって検査します。息を吐き出す時の速度や吐き出した空気の量を調べます。
気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などがわかります。


SAS検査(睡眠時無呼吸ポリグラフィー)

いびきは睡眠中に上気道の緊張感が緩んで、狭くなるために発生します。 更に緩むと上部気道は完全に閉塞してしまいます。そのため何回も呼吸が止まってしまうのです。
これが睡眠時無呼吸症候群です。
呼吸の停止と再開の繰り返しによって睡眠は分断され、日中の眠気を招き、無呼吸に伴う低酸素や“断眠”ストレス等の影響で高血圧や心筋梗塞、脳卒中などの心血管系疾患を引き起こすと言われています。
〈症状〉いびき・昼間の眠気・もの覚えが悪くなる・性格の変化・起床時の頭痛
そのため、寝ているときにどのような睡眠状態なのか、呼吸の状態はどのようになっているかを睡眠時に検査しなくてはなりません。
これには睡眠ポリグラフィーという検査を用います。


PWV(脈波伝導速度測定器)

動脈硬化測定(ABI検査とPWV検査)
ABI検査とPWV検査は、手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化(血管の老化など)の度合や早期血管障害を検出することができます。大体の血管年齢が分かります。


神経伝導速度測定器

(対象は糖尿病の患者様のみとなります。)
下腿の末梢神経の一つである腓腹(ひふく)神経に電気刺激を与え、興奮が伝わる速度(神経伝導速度)と大きさ(活動電位振幅)を測定し、糖尿病性末梢神経障害(DPN)の程度を簡便に検査します。


感染防御対応待合室

院内での感染防止の為、全熱交換器付き空調(ロスナイ)を完備して待合も診察室もすべて3分に1回空気が入れ替わっています。

空気清浄機

2基の除菌イオン発生ユニットが「除菌イオン」を強力噴射。
上下2セットの高性能フィルターが、空気の汚れをパワフル浄化。
●大型タイプ 4台配置
(待合室2台、処置室2台配置)
●中型タイプ(空気清浄+プラズマクラスター)
(診察室1台配置)
●プラズマクラスター装置 10台配置
(その他の各部屋に配置)

手指消毒機(て・きれいきII)

超音波噴霧方式でミクロの霧がすみずみまで消毒
● わずか3秒で消毒完了の高速作業でしかも静音タイプ
● アルコール消毒液の霧が細かいので乾きが速く手拭き不要
● 噴霧量は0.75mlから4mlの間で5段階調節が可能
(入口に配置)

ウォーターベット

ハイドロプレッシャーによるマッサージ治療器アクアコンフォートスフィアでは、水を噴射して作り出される力をそのままに体感できるため、他ではない刺激感が得られます。

SSP療法

SSP療法とは「SSP電極を”ツボ”に置き低周波通電を行うツボ表面刺激法」のことをいいます。つまり、”SSP”と呼ばれる特殊な金属電極を用い”ツボ”を刺激するところが、この治療法の最大の特徴です。

干渉電流型低周波治療器

異なる周波数の中周波電流を生体内で交差させ、そこに発生する干渉電界の低周波成分で生体を刺激する治療法です。

磁気加振式温熱治療器

磁気+振動+温熱治療で細胞を蘇らせる治療器です。